2002年度◎4月例会報告 2002年4月20日 大倉山記念館にて 参加者:10名 ●実践報告(高校):「OCBの授業の中でのShow &Tell活動」 中村 康雄さん(県立住吉高校) ◆ Show & Tellではお気に入りのもの、大切なものを見せながら話します。今まで関心外(out of 眼中!?)だったクラスメートの優れたところやいつも身近で分かっていると思っていた友人の意外な一面が教室で明かされます。傷つくことを極端に恐れる昨今の生徒たちは多弁なように見えて実は自分のことを身近な人に伝え切れていないようです。お互いを認め合い、自分の世界を身近な人とshareする機会としても有効な活動です。 ◎5月春の1日研修会 2002年5月18日? 9:30~5:00 ●実践報告(高校):「会話・読解に生かせる中学・高校英文法指導の提案:5文型/Phrasal Verbsなど」 和田 さつきさん(元塾講師) ●実践報告(中学):「わかる、楽しい授業で学力保障をめざして! 外国語学習で「地球市民」に」 根岸 恒雄さん(熊谷市立熊谷東中) ●講演:「絶対評価におけるテストづくり」 根岸 雅史さん(東京外語大助教授) ◆ 相対評価から絶対評価へ。このパラダイム転換に中学の現場は耐えられるのか。選別のための評価ではなく、生徒を励ます評価でありたいと願うだけでなく、まずどう変わるのかを教員が説明できるだけの知識を持つことが必要です。制度としてどう違うのかの視点を的確に与えてくださる有益な講演でした。 ■6月例会報告 2002年6月15日 大倉山記念館にて 参加者:11名 ●実践報告(高校)「英語ギライの生徒と作る英語の授業」 萩原 一郎さん(県立白山高校) ●実践報告(高校)「報告」 関口 昭男さん(県立柿生西高校) ●実践報告(中学): 「『リピート アフター ミー』してくれない子たちを前にして」 泉 康夫さん(川崎市立東橘中) ■7月例会報告 2002年7月13日 大倉山記念館にて 参加者:12名 ●ワークショップ:「定期テスト問題を見直す」 5月の一日研修会での根岸雅史先生(外語大)のテスト問題に関する講演を受けて、参加者が1学期の期末テスト(中間テスト)問題を持参、ワークショップを行いました。 ●実践報告(中学):「中学生の心を動かす教材作り I just called to say I love you、ハゲワシと少女、ゲルニカ、その他の歌etc.」 吉牟田 聡美さん(森村学園中・高等部) ●イギリスの小学校での教育実習報告 飯塚晶子 森村学園をご退職後、8月末に日本語教師としてイギリスへ。本格的な指導は9月からですが、6月に小学校での教育実習を行った報告をメールでいただきました。 ■2002.9.21 9月例会 参加人数:13 ●夏休みの研修報告 ・萩原さん:「マンガで英語教育」 ・中村康雄さん:「英語部会研修」について ・棚谷さん:「新英研韓国ツアー」 ・泉さん:「THE MISSION」の韓国版のワークショップ ●実践報告(高校):「リーディング授業での小さな工夫さまざま」 黒丸栄子さん(横浜創英高校) ・高校3年生のリーディング授業での取り組み。単なる訳読にとどまらないように、工夫をしながら授業されている黒丸先生。プリントを中心に意見交換をしました。 ■2002.10.19 10月例会 参加人数:10 ●実践報告(高校):「Videos in ESL classes」鈴木 聡さん(県立麻生高校) ・3年間の英国留学でまとめた論文の一部を紹介していただきました。 ●ミニレポート:参加者からビデオを使った授業が紹介されました。 関口さん:高3の選択授業「スクリーンイングリッシュ」 『The Kid』は毎年使っている。 日比さん:中学NEW CROWN 1 LESSON 6『不思議な国のアリス』を実写版とアニメで聞き取り教材として見せた。 棚谷さん:映画『ハリーポッター』:中学1年なので、ビデオでBE動詞の出てくる場面を3回つなげて編集。 萩原さん:『新英語教育』(1999.3月号)の記事「ワークシートの利用で生徒のリスニング力を高める」を紹介。 ■2002.11.16 11月例会 参加人数:15 ●実践報告(高校):「ビデオによる高校の授業研究 英語1とオーラルA」 長谷部龍文さん(柿生西高校) ・困難校と一言で言ってしまうと、そこで止まってしまいますが、お互いの授業をビデオで撮って見せ合う「授業を模索する会」を校内の先生方でされて、一歩ずつ前進していく柿生西高。ビデオに映る生徒たちを紹介しながら、楽しそうに話される姿が印象的な長谷部先生のレポートでした。 ●実践報告(中学):「英語との出逢い 入門期17時間プログラム 評価基準と授業作り」 荒木 好枝さん(練馬区立北町中学) ・英語通信『友and愛』から17時間プログラムへと発展させ、体系化した実践。荒木先生と生徒たちの関係が伝わってくるあたたかい報告でした。 ■2002.12.21 12月例会 参加人数:15 ●ワークショップ:「単語・語彙指導」 中学高校ですぐに使える単語指導。その工夫を参加者で情報交換しました。 萩原さん:「イニシャル」「フラッシュカードを使ってフォニックス指導」 和田さん:入試問題のアクセントや派生語の紹介。 泉さん:速写50発のCheck and Recheck(サバイバルタイムつき)/Check and Recheck(リスニング編) ●実践報告(中学):「絶対評価を考える?!」山口 正文さん(茅ヶ崎市立松林中学) ・「絶対評価を中学に導入する」と聞いて眉をひそめた先生方が多い中、「今まで4をあげたくてもあげられない『教師の原罪』から免れてよかった!」と感じられたという山口先生。システム(制度)が頻繁にかわるたびに混乱する現場。慢性的ともいえる「改革」に対応するのに疲労気味の先生方。制度に振り回されてなんとかこなすだけの日常がそこにはあったと思います。しかし「絶対評価」の是非を論じられるだけの資料集めをした上で「絶対評価」を論じてきたのでしょうか? 「対応させられている」とネガティブにとらえず、山口先生はそこをチャンスと考えました。システム内に居なければシステムを理解するだけの資料は集まりませんし、外野からいくら批判してもその声は届きません。山口先生が示された姿勢を見習いたいです。 ■2月例会 2003.2.15 参加人数:19 ●実践報告(高校):「英語授業の創造的展開の方法」 森 延生さん(東横学園大倉山高校) ・高校1年生の担任をつとめる森さん。「いっぱい、いっぱいの状況でのことで、みなさん、ごめんなさい。」と報告後のコメントをいただきましたが、パワーポイントを使って2年、化学室での授業は少しずつ改善されています。 ●実践報告(中学):「コミュニケーション能力を育成するための継続的音声指導」 倉内 大史さん(葉山町立南郷中学校) ・教科書教材を元に作った自作のリズムテープによる音読指導、フォニックスを使った指導、レシテーションコンテストなど、中学1年から3年生まで3年間を見通して続けている音声指導・音読指導の紹介。「生徒が意欲を持って学べるように」様々なアイデア・工夫が凝らされているので高校でも十分使えます。(昨年の全国大会でも好評でした!) |